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姫と王子とあぶないカード(終)

 投稿者:逸茂  投稿日:2011年 9月24日(土)21時12分17秒
返信・引用
  その日レイモンド王子は、
泣いているルセア姫を元気づけようと、
子供なりに真剣であった。

考えた末、王子は大好きなルセア姫を連れて
城の宝物庫にもぐりこんだ。
そこにはエリミーヌ神に捧げられると言われる
大切な宝石がしまわれていた。

レイモンドはその宝物の1つの蓋を開けた。
そこにはキラキラと光る、青いイヤリングが入っていた。
レイモンド王子が「ルセアの瞳みたいだ」と言うと
ルセア姫は嬉しそうに笑った。

「とてもきれいです…」
「それはルセアのものだ。
 ルセアが大人になったときに
 エリミーヌ神から捧げられるイヤリングなんだって、
 父上がそう言っておられた。」
「私が大人になったときに…」
「うん…」

ルセア姫はイヤリングをじっと見つめ
レイモンド王子はそれを見つめるルセア姫を、
じっと見つめていた。

「…ルセア、知ってるか?
 いくつになったら大人になるか」
「いいえ?」
「じゅ、15」
「そうなのですか…」
「う、うん」

急にレイモンドはもじもじし始めた。

「どうされたのです?
 レイモンド様」
「る、ルセア、あのな」
「はい」
「15になったら…私と…」

その時、外からルセア姫を呼ぶ声がした。

「あ…教団の方が…」
「あ、う」

ルセア姫に告白し損ねたレイモンド王子は内心大いに焦った。
このままでは姫が15になったとき、他の男が自分より先に
姫に結婚を申し込んでしまうかもしれない。
それはレイモンドにとって絶対に避けたい一大事であった。

そこで王子は、姫が15になったときに再び手にするという
大切なイヤリングの中に、思いのたけをこめた手紙を入れた。

『15になったルセア姫をいただきにあがります』と…



朝の小鳥のさえずりと共に
レイモンド王子は目を覚ました。

「!!」
「…レイモンド様?」
「お、思い出した…」
「何を…思い出されたのですか?」
「あ、あのカードは…」

その時、姫の部屋の扉がバタンと開いて
教団の司祭達が勢い良く入ってきた。

「姫!ご無事ですか
 即位式の朝になりましたので、お迎えに…」
「ウッ!!」

一糸まとわぬ姿で
レイモンド王子に寄り添うルセア姫の姿に、
場は一瞬で凍りついた。

「い、いや、これは…違うんだ。
 あのカードは…実は私がいれたもので…」
「レイモンド王子が!?」
「いや、そういう意味じゃない。
 待てッ。話せば分かる!」

その後、回避率の低いレイモンド王子には手痛い
魔法攻撃があったとか、それを魔防の高い
ルセア姫が守ったとかなんとか。

***

その日、即位式と同時に発表された、
ルセア姫の婚約には、国中から暖かい拍手がおくられた。

レイモンド王子に寄り添うルセア姫の笑顔は
幸せそのもので、その暖かい光のような姿に
見ている者も皆、幸せな気持ちで満たされたと言う。

そして2人は愛に包まれながら
いつまでもいつまでも
幸せに暮らしましたとさ。

 
 

姫と王子とあぶないカード(6)

 投稿者:逸茂  投稿日:2011年 9月24日(土)21時10分43秒
返信・引用
  ルセア姫はその固いものから唇を解放された後も、
しばらく息が整わず、レイモンド王子に抱きしめられたまま
痺れたように身体を震わせていた。

その姿があまりに愛しくて
レイモンド王子は手を伸ばして
ルセア姫のかわいいくぼみをつつく。

「あ…ん…」

ルセア姫が驚いて
腰をもじつかせる。

「気持ちいいか?」
「恥ずかしい…です…」

レイモンドはルセア姫の耳に口を寄せた。
そしてそこで紡がれた言葉を聞いて
姫は顔を真っ赤にする。

「ひとつになりたい…」

レイモンドはルセア姫を
自分の膝の上に向かい合わせで座らせると
細い腰をもち上げ、小さなお尻を左右に割り広げた。

「あっ…レイモンド…様」

ルセア姫の可憐な指が、
レイモンドの肩でぶるぶるっと震える。

先ほどのルセア姫の健気な献身のおかげで
レイモンドのそこは、既に十分な潤いがあった。
ゆっくりと姫の腰を下に降ろしていくと、
少しずつではあるが、レイモンドのそれを確実に受け入れていく。

「あっ…あっ…」
「これが…ルセアの…」

姫の足の震えが激しくなる。
細い身体には大きすぎるのか
半分入れたところで、天使のような身体がガクついてくる。

「辛いか?もう少し…だから…」
「レイモンド様の…すごく…おっきくて…」
「ルセアとひとつになれて…
 興奮してる…」
「あっ…ルセアも…」

辛いながらも、一つになりたいという気持ちがあるのだろう。
震えながらも華奢な身体を動かし、時間をかけて根本まで受け入れていく。

「全部入った…」

その言葉に、ホッとしたのか、ルセア姫の瞳から思わず涙がこぼれる。
レイモンド王子はその愛しい体をぎゅっと抱きしめる。

「よくがんばったな…」
「ほっと…して」
「痛いか?」
「あったかい…です」

レイモンドはその言葉が嬉しくて
ルセア姫の腰をそっとゆすってみた。

「あっ…」

初めてそこを内から擦られて
ルセア姫が切なく声を上げる。

「良かった…かわいい声だ」
「レイモンド様…
 ルセア…ルセア…」
「前も…気持ちいいんじゃないか…?」
「ああ…っ…お許し…ください」
「甘えてほしい…
 いつもみたいに…」
「ああ…レイモンド様…」

甘い刺激が上ってきたのか
ルセアはぎゅっとレイモンドに抱きついた。
ルセアの腰がかくかくと震えて
レイモンドの必死に堪えてきた快感を刺激する。

「ル…セア…出す…ぞ」
「…えっ」

レイモンドはルセア姫の細い身体を
強く抱きしめ、やわらかいその中に
これまでの思いの丈を、注ぎ込んだ。

「ああっ…レイモンド様…」
「ルセア…愛してる…」
「あっ…溶けちゃ…」

ルセアが叫ぶのと同時に
レイモンドの腹部に、あたたかいものがぴしゃっとかかった。
それがルセア姫の恥液だとわかると
レイモンドは愛しさで胸がいっぱいになる。

「あっ…あっ…」
「一緒に…いけたな」
「レイモンド様のものが…いっぱい…
 私の…中に」
「ルセアのものも、私の身体に
 甘えて絡み付いてる…」
「ああっ…」

ルセア姫は恥らって、レイモンドの胸に顔をうずめた。
レイモンドはその愛しい身体を抱きしめ
ひとつになった余韻に震えた。

「ルセア…舌を…」
「んっ…」

ルセア姫は唇を
レイモンドに吸われ、
蕩けた声を上げた。

「レイモンド様…」
「今夜は…このまま…」
「私…おかしく…」
「ルセアのかわいいからだが…
 私の身体を覚えるくらい…」
「だんな…さま」

その言葉に、レイモンドのものは再び熱く痺れた。
 

姫と王子とあぶないカード(5)

 投稿者:逸茂  投稿日:2011年 9月11日(日)21時11分57秒
返信・引用
  「レイモンド様…」
「ルセア…」

レイモンドはルセア姫の細い身体を抱きしめ
何もつけていない肌を、その手でそっと撫でた。

「あ…」

ルセア姫が腕の中でピクンと震える。
思っていたよりずっと敏感で
気持ちが昂ってくる。

レイモンドは肩を抱いたまま、ルセア姫を仰向けに寝かせ
腰の辺りに手を伸ばした。

「あっ…レイモンド…様」

レイモンド王子は姫のそこを、しばらく愛しげに眺めた後
それから優しく指先で弄り始める。

「あっ…そんなとこ…」
「かわいいな…ふくらんできた」

レイモンド王子の指が、何度もその輪郭をなぞり
下の柔らかな部分を転がした。

「あ…あぁっ…」
「気持ちいいか?」
「こ…こんなこと…はじめてで…」

レイモンドは姫のそこを掌で包み込み
縦に擦るように動かした。

「ああっ…」

あまりの刺激に、
ルセア姫は我を忘れてレイモンドの胸にしがみついた。

「レイモンド…様」
「かわいい…ルセア」
ルセア姫はレイモンド王子に耳たぶにキスをされ
溶けたような表情になる。
「ルセアも…やってみるか?」
「えっ…」
「ルセアも…私のを…」

レイモンドは戸惑う姫を自分の前に座らせ
それからそそり立った自分のものを
姫の前に出した。

「あっ…」
「ん、姫のを弄っていたら…」
「すごく…大きいです」
「姫が愛してくれたら、収まる…」
「ど、どうすれば…」
「姫のかわいい口で…」
「口で?ですか?」

ルセア姫は戸惑った表情でもじもじしていたが
レイモンドがせかすように、乳首を弄り始めたので
恥ずかしそうに、4つんばいになると、その先端を口に含んだ。

「っ…!」
「れ、レイモンド様…」
「い、いい…続けて…欲しい」

ルセア姫はドキドキしながらも、張り詰めそうなレイモンドのそれを
小さな舌で必死に舐め続けた。

「幸せだ…ルセアのかわいい唇を、
 こんな形で独占することが出来るなんて…」
「私…レイモンド…様…以外の方と
 キスしたこと…なんて…」
「かわいいことを…」

口に含んでいたものが、急に大きくなり
ルセア姫は密かに胸を震わせる。
 

姫と王子とあぶないカード(4)

 投稿者:逸茂  投稿日:2011年 9月 6日(火)23時00分48秒
返信・引用
  12時の時を告げる時計の音が鳴った。

レイモンドは部屋の明かりを小さくして
ルセア姫の寝顔を眺めていたが
その音に顔を上げると、
小さく辺りを見回し、周囲に変化がないことを確認した。

「…ん」

浅い眠りの中にいたルセア姫が
薄く目を開けた。

「起こしたか?大丈夫、少し様子を確かめただけだ」

姫は幸せそうに、小さく微笑んだ。

「いい夢でも見たのか?」
「目を開けたら…レイモンド様がいらっしゃったので…」
「良く寝ていた。かわいい寝顔だった」
「恥ずかしい…」

ルセア姫は頬を染めながらも
嬉しそうにレイモンドに身体を寄せてくる。
昔と変わらず慕ってくれることが嬉しくて
レイモンドは何度も何度もその小さな頭を撫でた。

「あったかい…子供の頃を思い出します…」
「そうだな…
 私はルセアと夜も朝も一緒にいたくて…
 理由をつけては、お前のベットにもぐりこんだものだ」
「私もレイモンド様の側にいると…
 寂しい気持ちが落ち着きました…
 それは今も…変わりません」
「ルセア…」

レイモンドは
迷っていた言葉を、そっと口にする。

「ルセア…誕生日おめでとう」
「あ…」
「大人になったんだな。」
「はい…」

「ありがとうございます。
 嬉しい…」

レイモンド王子は愛しさをこめて、
ルセア姫の首筋にそっとキスをした。

「ん…」

「…」
「レイモンド様?」
「15になったんだな」
「はい。」

「15になる日をこのような形で迎えることになるとは思いませんでした。
 幸せです…」
「幸せ?あのような手紙がきたのに怖くないのか?」
「はい、はじめはとても不安でした…
 でも、そのおかげでレイモンド様と…」

恥じらう姿に、胸が甘く高鳴る。

「私にとっても今日は大切な日だ…
 私はお前が15になるのを待っていた…」
「?」


「ルセア、結婚して欲しい
 私はこの日が来るのをずっと待っていた。」
「…」

一瞬時が止まったような気がした。
ルセア姫はその澄んだ目で、レイモンド王子を見つめ
それから幸せの涙を、その青い瞳に浮かべた。

「はい…」

レイモンドは強くルセア姫の身体を抱きしめた。

「レイモンド…様」
「神よ感謝します。私はこの日をずっと待った。」
「エミリーヌ様…」

そこでエミリーヌの名前を出してしまうルセアがかわいくて
レイモンドは小さく笑って、その唇を塞いだ。

「あ…」
「神への感謝は私がする。
 ルセアは今は、私のことだけ考えていればいい」
「そんな…私、これ以上レイモンド様のことを考えたら…
 怒られてしまいそうです…」
「怒られるさ、こんな時に
 愛を告白して…」

しかも即位式の前に妻にしてしまったと知られたら
教団の連中に何と言われるかわからない。
レイモンドは苦笑したが、彼にはそうせざるをえない事情があった。

「私はずっと心に誓っていたのだ。
 ルセアが15になったら、結婚を申し込もうと。しかし…」

年を重ねるごとにルセア姫は美しくなり
レイモンドとの距離が開いていった。

自分がルセア姫を愛する気持ちは変わらない。
しかしそれを今口に出していいのか…
レイモンドは人知れず1人悩んでいた。

そんな時にこのカードが2人の前に現れたのだ。


「あのカードを見て、私は目が覚めた。
 万が一他の男にお前を奪われたら…
 そう考えると、自分が今すべきことがはっきりとわかったのだ」
「レイモンド様…」
「お前を愛している…ルセア
 この気持ちは永遠のものだ…」
「ルセアも…ずっと夢みていました
 この先もずっと、レイモンド様のお側にいたい…
 ただそれだけを…」

ルセア姫の目から、ぽろぽろと涙がこぼれた。
レイモンドはルセア姫を熱く抱きしめ
その涙をキスでぬぐった。

「ルセア…」
「はい…」
「お前を身も心も…私のものにしたい…」
「…」
「怖いか?」
「こわい…ことなのですか?」
「ん、キスよりは…ちょっと…な」
「…」

ルセアは急に顔を赤くした。

「私…先ほど」
「ん?」
「レイモンド様にキスされたとき…
 ドキドキして…」
「あ、ああ…」
「いつもより深く…
 レイモンド様と…つながることができた気がして…」

薄いネグリジェから覗くルセアの肌が
ピンクに火照っている。
レイモンドは思わず唾を飲み込む。
姫と騎士の関係だった頃ならいざ知らず
求婚を受け入れてもらった後に、この気持ちを抑えることは難しかった。

レイモンドの指がルセア姫のネグリジェの紐にかかった。
無垢な身体が、何も知らないながらに、小さくこわばる。

「レイモンド様…」
「ルセア…」

レイモンドは大丈夫、と言うようにルセア姫に口づけると
姫を仰向けに寝かせたまま、細い肩紐を下に降ろした。
ルセア姫の小さな乳首が顔を出す。

「きれいだ……」
「あっ…」

レイモンドはその先端を指でやさしく触れる。
まだ大人になりきれていない初な身体が
愛しい人の指に促されるように、固く色づいていく。

「あっ…」
「声を抑えなくていい。
 夫婦になるのだから…」
「あっ…レイモンド…さま」

レイモンドの指に突起を優しく揉まれ、
ルセア姫は切ない声をあげた。
声を出すたびに、胸や首筋に優しいキスが降りる。

「あっ、ん…ああ…」
「…気持ちいいか?」
「ああ…ルセア…胸が…」
「じんじん…するか?」
「は、はい…」
「気持ち…いいって…ルセアの口から聞きたい」

ルセア姫は顔を真っ赤にする。
レイモンドは胸の突起を舌で舐め上げる。

「あっ…」
「早く…ルセア」
「ああっ…レイモンド様…気持ちいいです…」
「もっと…」
「レイモンド様に愛していただいたところが…
 気持ちいいです…ああっ…」

レイモンドはその言葉に夢中になりながら
姫の薄い寝具を、全て剥がした。
 

姫と王子とあぶないカード(3)

 投稿者:逸茂  投稿日:2011年 9月 4日(日)21時20分23秒
返信・引用
  レイモンド王子の顔を見ると
ルセア姫は体を起こし
嬉しそうにその胸に顔をうずめた。

「…寂しかったか?」
「はい」
「不安だったのだな、
 気づかずにすまないことをした」
「レイモンド様…」

ルセア姫はその頬を、王子の胸に小さく擦り付けた。
子供のような仕草がたまらなく愛しい。
レイモンドは、手が届く位置に剣を置き
両の腕でそっと姫を抱きしめた。

「レイモンド…様」
「ルセアの髪はいい匂いがするな。
 花の香りがする…」
「湯あみの…後ですので…」

ルセア姫が恥ずかしそうに頬を染める。
レイモンドはその髪に顔を寄せ
甘い匂いを吸った。

「くすぐったい…」

ルセア姫が小さく笑うのを見て、レイモンドも微笑んだ。

「ルセアはそうやって笑っているほうがいい。
 もう不安な顔はするな」
「はい…」
「…キスしていいか」
「はい…」

レイモンド王子はそっとルセア姫の身体を横にすると
その唇にくちづけた。

どちらからはじめたことか分からないが、小さな頃から
レイモンド王子はルセア姫が泣いていると、すぐに側に来てキスをしてくれたし、
ルセア姫もレイモンド王子が泣いていると、そっと近づいてキスをしてくれた。
それは大人になっても変わらない、2人だけの秘め事だった。

ふいにレイモンドのキスが深くなる。
ルセア姫が驚いたように、小さく声を漏らした。

「あっ…」
「ん…」

その声にレイモンド王子は体を起こした。
ルセア姫も自分の声に驚いて、思わず顔を赤くする。

「ら、乱暴だったな。許せ」
「い…いえ」

レイモンドはむずついてきた自分の心を誤魔化すように
落ち着きなく身体をそらして、置いてあった剣に触れた。
その拍子に剣の側においていた、謎のカードがひらりと落ちる。

「…」

ルセア姫はそっとそのカードを手に取った。

「見ないほうがいい。そのようなものは」
「はい…」
「内部の事情に詳しいものの仕業だろうか。
 城内に賊がいるとは思いたくないが…」

そこまで言いかけて、レイモンドは口をつぐんだ。
そして、大丈夫、というようにルセア姫の頭を撫でた。

「私が側にいる。
 ルセアは何も心配しなくていい」
「レイモンド様…」

ルセアはレイモンドに頭を撫でられながらも
不思議そうな顔でカードを見つめることをやめなかった。

「ルセア?」
「レイモンド様…私はこの字を
 どこかで見たことがあるような気がするのです」
「字?」

レイモンドはカードに書かれた文字を見た。

「見るからに稚拙な文字だが…」

『15になったルセア姫をいただきにあがります』

レイモンドは再び眉をひそめた。

レイモンドにとって、
ルセア姫が15になるということには
特別な意味があった。

そのことを自分以外の男も意識していたと言うことが、
少なからず彼の気持ちをざわつかせていた。
 

姫と王子とあぶないカード(2)

 投稿者:逸茂  投稿日:2011年 9月 1日(木)22時20分1秒
返信・引用
  謎の手紙が見つかってからというもの
城内は絶えず護衛兵が行きかう物々しい雰囲気になった。

レイモンド王子は常にルセア姫の側に付き添い、
夜には個室で、寝ずの番をした。
もし自分が目を放している隙に、姫がいなくなるようなことがあれば
きっと自分も生きてはいないだろう。
レイモンド王子はそう思っていた。

ルセア姫が聖女エリミーヌの生まれ変わりとして
コンウォル城に招かれたのは、
まだほんの幼子の頃であった。
ルセア姫は貧しい孤児の出で、身体も少女ではなく少年であったが
その澄んだ瞳は、聖女エリミーヌの瞳そのものであった。

その頃レイモンドはまだ小さかったが、
城に訪れたルセア姫を一目見るなり、好きになった。

元々コンウォル家は、代々続く聖女エリミーヌの守り手であり、
その跡継ぎである王子には、生涯をかけて姫を守る宿命があった。

ルセア姫にとっても、慣れない教団生活の中で
レイモンド王子と言う心許せる存在がいたことは、何よりの救いであった。
ルセア姫はレイモンド王子と家族のように、あるいは恋人のように時を過ごしながら
清らかな心のままに、美しく成長していった。

しかし、ルセア姫が教団で果たす役割が大きくなるにしたがって
2人が自由に会える時間は少なくなっていった。
それでもレイモンド王子は、変わらずルセア姫を「ルセア」と呼び
昔と変わらぬ愛情を、絶えることなく姫に降り注いできたのだ。

「レイモンド様…お休みにならないのですか」

天蓋の中から、姫の小さな声がした。
窓際で外を見ていたレイモンドが、ふと表情を和らげる。

「私は大丈夫だ。ルセアは気にせず眠っていればいい」
「でも…ここ数日、お休みになっておられません。
 護衛の方も…
 私のためにご迷惑を…」
「気にすることはない。
 ルセアを守ることは城下の民の願いでもあるのだ。
 皆お前を大切に思っている。」
「レイモンド様…」

ルセア姫が天蓋の奥で小さく身体を動かした。
自分を気遣って、眠ることができないのだろう。
そんなところも昔のままだ。

「眠れないのか?
 側に行ってあやしてやろうか?」
「はい…」

思いがけない言葉に、思わずレイモンドの肩がピクンと動く。

「レイモンド様が側に来てくださったら
 私…眠れる気がいたします」
「そうか…しかし」
「お許しください。どんなに高位の魔法が仕えるようになっても…」
「…」
「ルセアは…弱虫で…」


姫の言葉に、レイモンドはハッとした。
天蓋の薄い布が、かすかに揺れた。

「レイモンド様…どうか…今夜だけ
 私の側に…」
 

姫と王子とあぶないカード(1)

 投稿者:逸茂  投稿日:2011年 9月 1日(木)22時18分53秒
返信・引用
  「レイモンド様!」

コンウォル城の大広間の扉が大きく開き
そこにいた者は、まるで神からの啓示を受けたように
一斉に顔を上げた。

光をまとう細い金髪
可憐な花のような白い肌
湖の輝きよりも青い、澄んだ瞳。

それは、エミリーヌ教団の守護姫
「清らかな白い花」として城下に知られる
ルセア姫その人であった。

このあまりに美しい聖人の姿を目にする機会は、そう多くない。
高貴な者もそうでない者も、神が与えたもうたこの偶然に
我を忘れて、甘い溜息をついた。

しかし、ルセア姫はそんな周囲に目をやる余裕もないように
不安そうな表情で、奥の台座に進みよった。

「ルセア」

大広間の動揺をたしなめるように
奥から真っ直ぐな声が響いた。

将来のエリミーヌ教団を担うルセア姫を
敬称なしで呼べる人間は、この場においてただ1人。
コンウォル城の次期当主にして
燃えるような赤毛と、類まれなる剣捌きから
「赤の王子」と称される、レイモンド王子であった。

王子はルセア姫が自分の胸に飛び込んでくるのを見ると
急に表情を和らげ、その柔らかい髪をやさしく撫でた。

レイモンド王子とルセア姫は小さい頃からの幼馴染で、
成長した今も、身分を越えて心許せる関係であった。

「どうした?柔らかな光と言われているお前が
 皆の前で大きな声をあげるなんて…
 ルセアが不安な顔になると、私も心配する」
「申し訳ありません…」

レイモンドはルセアの小さな額にキスをした。
それからそっと見つめあい、青い瞳に曇りがないことを確認すると、
安心したように、バラ色の唇にキスをした。

「レイモンド様…」
「少しは落ち着いたか?」
「はい」

ルセアの頬に、ようやくほのかな赤みがさす。
「何があったか話せるか?」
「実は…」

「今朝、私の部屋でこのような手紙を見つけたのです」

レイモンドはルセアの細い手から差し出された
1枚のメッセージカードを手に取った。

『15になったルセア姫を
 いただきにあがります』

「何…?」
「3日後の即位式で身につける
 イヤリングの箱の中に入っておりました。
 どなたからの手紙かわからず、不安で…」

ルセア姫は15歳になると同時に、教団の司祭に昇格することが決まっていた。
その即位式は3日後、大聖堂で行われることになっている。
そのことは国の誰でもが知っていることであった。

「未熟な私が司祭となることを
 快く思わない方がいらっしゃるのかもしれません。」
「そんなはずはない。
 お前は慈愛の心で、小さな頃から
 この国の民に惜しみない愛を降り注いでいたではないか。
 それこそ、私が嫉妬するほどに…」
「そんな…」
「おそらく全く逆ではないか。
 お前を愛してやまない者が
 公の場に出てくる即位式を狙って
 自分だけのものにしようとたくらんでいるのでは…」
「!」

ルセアの顔から血の気が引いた。
レイモンドは、慌ててその細い身体を強く抱きしめた。

「許せ。不安になるようなことを言った。
 俺も知らぬうちに動揺していたようだ。」
「レイモンド様…」
「大丈夫だ。ルセア、お前は俺が必ず守る。
 お前は3日後の即位式のことだけ考えていればいい。」
「はい…」

ルセアはレイモンドの胸の中で、そっと目をつぶった。
レイモンドはその姿を見て、再度誓いの言葉を繰り返した。

「ルセアは俺が守る…必ず」
 

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 投稿者:teacup.運営  投稿日:2011年 9月 1日(木)22時17分13秒
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